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事例紹介
湿度の自己調節機能をもつ「ソイルセラミックス」
INAX(株)
  ソイルセラミックスは、採石場で排出される廃土に少量の消石灰を混ぜた後、乾式プレスで成形し、180℃の飽和水蒸気圧下で数時間養生して製造されます。固化反応が比較的低温で行われるため、製造に必要なエネルギーは陶磁器の1/5〜1/7と小さく、更に、原料には廃棄物を含むどんな土でも使用でき、環境への負荷が小さな材料であるといえます。
  また、ソイルセラミックスは、湿度の自己調節機能、すなわち、調湿機能をもちます。調湿機能とは、湿度の高い時には空気中の湿度を吸収し、反対に空気が乾燥すると湿気を放出することで、湿度を一定に保とうとする機能を意味します。ソイルセラミックスの調湿機能は、土が本来有する微細な孔に起因しており、木材と同等あるいはそれ以上の吸放湿量を示します(図1)。マンション床への施工例にて(図2)、湿度の変動幅が減少し、窓での結露が一度も見られないといった実績が示されています。これらの機能が発揮された結果、生活に必要なエネルギー消費量が約17%削減できたとのデータも示されています。

図1 吸放湿量の比較(25℃)
図2 ソイルセラミックス施工

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