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活動情報
2011/03/11
2010年度第2回交流会・研修会 9月3日(金)・4日(土)

 三重県志摩市において今年度第二回目の交流会・研修会を開きました。9月3日から4日までの二日間の日程で参加者18名が集まりました。

 9月3日は三重県水産研究所と養殖研究所を往訪見学しました。9月4日は同市の合歓の郷で研修会を開催し、材料や環境など様々な分野の話題で議論しました。
(1)三重県水産研究所、(独)水産総合研究センター・養殖研究所
 三重県水産研究所では全体の概要説明を受けた後、真珠の生成や色調の調整技術、伊勢海老の飼育研究を見学しました。養殖研究所では全体の概要説明を受けた後、ウナギの人工生産・完全養殖に成功した研究最前線を見学しました。
(2)研修会
 参加者が自由にテーマを選定して話題を提供し、議論しました。午前9時に始まり、昼食をはさんで午後5時半まで続き、夕食後にさらに2時間半を充てて終了しました。17件の話題提供があり、白熱した討論が続きました。
  1. 駅の安全性・快適性向上を目指して(鉄道総合技術研究所 武居)

    駅の利用が通過型(列車利用)と滞在型(買い物・食事)を合わせ多様化しており、駅構内の人の流れを解析して避難に生かす研究など、サービス、安全、環境の各分野で研究開発と実用化に取り組んでいる内容を紹介しました。

  2. 磁気検査による実構造物ロープの劣化診断(東京製綱 蜂須賀)

    吊橋や構造物の吊材などに使われるワイヤーロープの腐食を非破壊で検査できる方法として、全磁束法の適用を検討した結果と事例を紹介しました。

  3. CO2削減に繋がる炭酸化建材の可能性。コンクリートの自己治癒(電気化学工業 石田)

    γC2Sを用いた炭酸化建材の可能性、CO2削減の試算と環境負荷低減の可能性を紹介しました。また、コンクリートのひび割れを閉塞する「自己治癒」技術の研究の現状を紹介しました。

  4. 高精度赤外線外壁調査 (環境セラステクノ 斉藤)

    赤外線を用い、コンクリート壁などの異常部を検出する技術と機器を紹介しました。
    硫化水素発生による事故死を防ぐ薬品・洗浄剤を紹介しました。

  5. カーボンマイクロコイル(CMC)の安全安心医療への応用(元島)

    CMCは電磁波吸収材、マイクロ波発熱体などへの適用を検討しているほかに、医療用途やサプリメント、健康食品への可能性を検討している現状を紹介しました。

  6. 太陽エネルギーの利用効率を高める手法;熱、電気、燃料の供給システム(JFCC 種村)

    環境・エネルギー問題の解決策の一つとして、太陽熱の利用を高めるなど、様々なエネルギー源や燃料を用いた分散型エネルギーシステム構築の必要性を説明しました。

  7. 産学連携のウラばなし、知財(長岡技術科学大学 高田)

    新潟県の産学連携への取り組みの状況、天然ガスの利用と関連する研究、産学の共同研究で発生する知財の在り方と課題を提起しました。

  8. エコ・ジレンマを考える(東北大学 石田)

    日本は省エネルギー製品の実用化が進み、国民の環境意識も高いが、エネルギー消費は増え続けている。「エコ」に満足してエネルギー消費が拡大している、このエコジレンマに陥っている人々の意識をどう変えたらよいか、企業活動はどうあるべきか、を問題提起しました。

  9. 藻類は地球を救う?(清水建設 柴)

    グリーンフーズ、エネルギー、環境分野への展開の可能性を検討している状況を報告しました。ゼネコンの立場で何ができるか、その現状と課題を提起しました。

  10. ソーラーマリーンファーム Solar Marine Farm (トレック・ジャパン 上原)

    海藻から海洋バイオエタノールを製造し、エネルギー・資源にするプロジェクトを紹介しました。過熱水蒸気で藻類を処理し、腐敗防止する技術の可能性を紹介しました。

  11. 今後の社会環境と産業界を考える(新東工業 伊澤)

    会社創立75周年を経て、100年に向けて会社の存続と今後の進む方向を検討しており、30歳代の社員3名に特命で調査研究と提言を指示した結果を紹介しました。

  12. 先端光医療用糖鎖連結光感作物質の開発の現状と未来(奈良先端科技大 矢野)

    医療用の光増感剤の開発と光線力学療法(PDT)への適用、癌治療への適用検討を紹介しました。

  13. 中国報告 海南、大連(岡山大 岸本)

    大学間連携、学会など、最近の中国の研究機関の動きと日本との連携を紹介しました。

  14. 環境配慮製品(積水化成品工業 稲田)

    レフテラ;高反射性、熱成形性、耐UV着色性のポリプロピレン系樹脂発泡シートは、LED光源の反射板への適用などの実績があり、その技術内容を紹介しました。

  15. 炭酸カルシウムの新しい研究(JFCC 須田)

    バテライト、カルサイトなど様々な結晶系と形態を利用した研究と社会への適用検討を紹介しました。

  16. 生活都市鉱山。健康チェックプラットフォーム(INAX 井須)

    水、りん、銀など将来の都市機能を左右する物質への取り組みと課題を紹介しました。また、Wii-Fit(任天堂、ゲームソフト)を用いた健康管理、便座に座って健康管理、情報管理できる可能性を紹介しました。

  17. エイモリー・ロビンス 世界をエコにデザインする先駆者(JFCC 松原)

    テレビ放映した内容を紹介し、エネルギー消費を抑えて快適な生活を実現する試験を進めている現状を紹介しました。

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