博物館2階のセミナー会場にて、学術技術交流会を開催しました。東京農業大学より2件、賢材研会員より1件の話題提供がありました。
●「食品廃棄物の実態と利活用」
東京農業大学 名誉教授 牛久保明邦先生
日本における食品廃棄物の量は多く、その約50%が、まだ食べられるにも関わらず廃棄される「食品ロス」である。食品廃棄物は、肥飼料やバイオマスとしてのエネルギー源になることから、今後、利活用を進めるべきである。
●「植物に由来する乳酸菌に期待される今後の可能性」
東京農業大学 応用生物科学部 教授 岡田早苗先生
ヨーグルトに代表される乳酸菌は動物性であるが、日本の伝統発酵食品に用いられている植物性の乳酸菌が近年注目されている。植物性乳酸菌を用いた食品は、低カロリー・低タンパク・低脂肪でもあることから、健康食品・飲料として展開していきたい。
●「東日本大震災と食」
東北大学大学院 環境科学研究科 教授 石田秀樹先生
東日本大震災による被害から、今まで以上にエネルギー、食糧などの問題を解決しなければならない。そのためにも新しいライフスタイルを生み出すテクノロジーの活用が重要となる。
|