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活動情報
2016/09/08
2015年度総会・第3回学術技術交流会報告 3月24日(木) (一財)ファインセラミックスセンター

 2016年3月24日の午後、(一財)ファインセラミックスセンター(愛知県名古屋市)で開かれた2015年度総会及び第3回学術技術交流会の概要を紹介します。

総会 13:00〜14:00(出席:19名)

1.2015年度報告
2.会計監査報告
3.2016年度活動計画
4.会員からの年間活動報告


2015年度活動報告

 高田雅介会長からの挨拶の後、総会議長に指名された岸本幹事の進行により、2015年度の活動及び会計の報告を松原会計幹事が行いました。活動報告では、夏期研修会(北海道・帯広)を含め計3回の学術技術交流会に加え、特別企画として拡大幹事会を兼ねて開催された佐藤農園及び玉川大学見学会の報告がありました。会計報告では、収入・支出の報告に続いて中辻会計監査から監査結果の報告があり、会計報告が承認されました。続いて2016年度の活動計画案と予算案について、幹事会を代表して松原会計幹事から提案があり、承認されました。2016年度は、夏期研修会を含めた3回の学術技術交流会に加え、もう1件見学会を企画する予定です。

《会員からの報告》
会員からこの1年間の活動報告がありました(順不同)。

[個人会員]
松原秀彰(東北大学、JFCC)
岸本 昭(岡山大学)
元島栖二(株式会社CMC総合研究所)
石田秀輝(東北大学)
大原 智(大阪大学)


[法人会員]
清水建設株式会社
デンカ株式会社
株式会社LIXIL
積水化成品工業株式会社 [1][2]
東京製綱株式会社
トレックジャパン株式会社
河合石灰工業株式会社
株式会社環境セラステクノ
東邦ガス株式会社

第3回学術技術交流会 (出席:19名)
学術発表(第一部)14:00〜15:10

1. 「太陽熱によるエネルギーキャリア作りとJFCCの役割」

(一財)ファインセラミックスセンター 奥原 芳樹氏

 太陽光に恵まれた地域で集光して「熱」として取り出し、水素等のエネルギーキャリアを製造、運搬することでエネルギーの有効活用を図る取組みの紹介があり、その一環としてJFCCで開発している高耐熱、高波長選択性太陽光選択吸収膜、及び定量的な評価手法の説明がありました。

 

2. 「第一原理計算と原子分解能構造解析の連携によるLiイオン電池材料研究」

 (一財)ファインセラミックスセンター 森分 博紀氏

 安全性の高い次世代電池として期待されている全固体型Liイオン電池で用いられる固体電解質中のLiイオン導電率や活性化エネルギーを、JFCCの保有するシミュレーション技術と構造解析技術の連携により、粒内、粒界などでの差異も含めて計算した結果が報告されました。

学術発表(第二部)16:50〜17:30
「光り輝く未来を創りたい!」

(合)地球村研究室 石田秀輝氏

現在日本社会が直面している閉塞感について、「地球環境」と「物質的消費意欲」の2つの劣化を指摘し、その前提の元に「豊かな」未来を構築するには、従来の技術・考え方の延長ではなく、自然に解を求めるなど新たな発想が必要であり、講演者が実践している沖永良部島での数々の取組みが紹介されました。
見学会 15:10〜16:35

 参加者が2班に分かれ、直前の学術発表で講演された太陽熱利用技術や計算機の他、電子顕微鏡、非破壊検査技術、断熱材とその評価技術、薄膜形成、セラミックス焼成、加工設備など、JFCCが保有する多種多様な研究設備を見学しました。現在進行中の国プロに関係している設備も多く、最先端の材料、技術開発の一端に触れることができました。

意見交換会 18:00〜19:30

 学術技術交流会終了後、イタリア料理SAEKIに場所を移し意見交換会を開催しました。技術交流会講演者も交えて活発な情報交換等を行いました。

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