1. 「インフラ分野における研究開発事例」
デンカ(株)インフラソリューション開発研究所長 小竹 弘寿
デンカの製品のうち、インフラ関連の研究開発事例をご紹介頂きました。雑草の繁茂を抑制する防草材(フセグラス)は、日射による温度上昇も抑制できるよう工夫されています。また、3Dスキャン技術の建設分野への適用についても、関連会社と共同で行われています。材料開発にとどまらない、幅広い事業展開に取り組まれている様子をご紹介頂きました。
2. 「抗菌セラミックスの展開と課題」
(株)LIXIL技術研究本部分析・評価センター センター長 井須 紀文
セラミクスの汚れを防ぐ研究の現状をご紹介頂きました。セラミクスの汚れには乾湿を繰り返す箇所と水没箇所とで異なり、前者は水道水中の可溶性ケイ酸塩が作用していること、この抑制には銀が有効となることをご説明頂きました。銀の作用メカニズムを解明するため、第一原理計算による検討も進められているそうです。
3. 「建物の安全性を地震直後に即時判定−安震モニタリングシステム−」
清水建設(株) 技術戦略室 開発推進部 岡田敬一
2012年度から開発を進めてきた建物健全性判定支援システムである「安震モニタリング」をご紹介頂きました。システムはセンサーによって地震の揺れを検知し、地震発生後の建物の健全性(安全性)を把握して継続使用の可否判断を速やかに行うもので、お客様建物の防災システムとして積極に提案しており、既に14棟へ導入済みとの報告がされました。
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