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活動情報
2016/09/08
2016年度第1回学術技術交流会報告 6月21日(火) 大阪大学 接合科学研究所 荒田記念館

 2016年6月21日の午後、大阪大学 接合科学研究所 荒田記念館(大阪府茨木市)で開催されました2016年度第1学術技術交流会の概要を紹介します。(出席21名)


1.第1回学術技術交流会

 大阪大学接合科学研究所内 荒田記念館会議室にて、学術技術交流会を開催しました。賢材研会員でもある大原特任教授も含め、接合科学研究所より3件の話題提供がありました。

(1)「固相プロセスが導く賢材の可能性」

大阪大学 接合科学研究所 教授 近藤 勝義 様

 粉末冶金技術をベースに、Ti系で強度、加工性(延性)を両立させた素材開発についてご紹介いただきました。歯科、生体用インプラントなど生体材料への適用が期待されています。



近藤教授によるご講演
(2)「鉄鋼材料の摩擦撹拌接合 − 変態を制御する −」

大阪大学 接合科学研究所 教授 藤井 秀俊 様

 溶接が困難なハイテン鋼(高炭素鋼)について、摩擦撹拌接合を用いて結晶変態を制御することにより短時間で強固に接合する技術をご紹介いただきました。これにより安価な鉄鋼材料を自動車など幅広い用途に適用できると期待されています。



藤井教授によるご講演
(3)「セラミックスナノクリスタルの高次構造制御と特異接合」

大阪大学 接合科学研究所 特任教授 大原 智 様

 有機分子による部分キャッピング技術を用いた高活性TiO2ナノクリスタルシート合成についてご紹介いただきました。光触媒用途だけでなく、放射線照射によるガン治療など、医療用途への適用も期待されています。



賢材研会員の大原特任教授
2.施設見学
 参加者が2班に分かれ、直前の学術発表で講演された内容に関連する設備を中心に、接合科学研究所の主な施設を見学しました。
(1)近藤研究室

 金属粉末を出発原料とした熱間塑性加工設備について、実際に設備を動かした上で、成型した各種金属材料を例に示しながらご説明頂きました。その他、同研究室で研究されている籾殻由来非晶質シリカの研究についてもご紹介頂きました。


(2)藤井研究室

 摩擦撹拌接合設備について、開発初期の1号機から4号機、さらに最新の線形摩擦接合装置まで、実際に接合しているところを見せて頂きながら、開発の歴史も含め詳しくご説明いただきました。

実験施設の見学


今回参加した賢材研メンバー

3.意見交換会
 学術技術交流会終了後、千里中央駅付近に場所を移して意見交換会を行いました。賢材研メンバーに加えご講演いただいた藤井先生にもご参加いただき、活発な意見、情報交換を行いました。
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