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活動情報
2018/08/01
2018年度 第1回学術技術交流会報告 6月27日 東京大学 先端科学技術研究センター

 2018年6月27日、東京大学 先端科学技術研究センターにおいて開催した2018年度第1回学術技術交流会の概要を紹介します。(出席23名)

1.ご講演・見学

(1)高機能材料分野 内田 聡 特任教授
 「太陽の恵みを電気に換えて(色素増感太陽電池&プロブスカイト太陽電池)」

 シリコン半導体を使わない新型の太陽電池として、有機系の色素増感太陽電池と鉱物系のプロブスカイト太陽電池に関してご説明いただきました。色素増感太陽電池は、光合成に似た原理で発電し、シンプルで安価なデバイスです。プロブスカイト太陽電池も安価で効率がよく、現在、太陽電池に関する論文の大半がこのタイプのものだそうです。ご講演後、研究室内の実験施設を見学させていただきました。
(株)LIXIL 榎戸工場内の見学
実験施設の見学
(2)エネルギーシステム分野 渡辺 健太郎 特任講師

 半導体を用いた超高効率太陽電池の研究に関してご説明いただきました。集光レンズを用いた系に組み込むことでセルの使用割合を減少させ、従来のシステムよりも低コストの発電システムの実現を目指しているとのことです。屋上に設置された太陽光を追尾する集光型太陽電池モジュールや研究室内の実験装置を見学させていただきました。

(株)LIXIL 榎戸工場内の見学
集光型太陽電池モジュールの見学

(3)所長 神崎 亮平 教授
 はじめに先端科学技術研究センターの全体概要をご紹介いただきました。東大の附置研究所として1987年に創立し、自由な研究環境を生かした幅広い最先端の研究を行っています。

次に、現在取り組まれている“昆虫科学が拓く新しいモノづくり“に関する最先端の研究成果をご説明いただきました。昆虫が有する能力の中で、特に匂いに関する知覚能力を活用したセンサーを開発しています。匂いの検出や探索は、ヘルスケア、環境対策、テロ対策などへの応用が期待できるとのことです。昆虫の触角や脳の機能の活用は、シンプルでも自律性を有している点で賢材のコンセプトに共通するところがあると感じました。
(株)LIXIL 榎戸工場内の見学
神崎所長のご講演
2.意見交換会
 学術技術交流会終了後、代々木上原に場所を移して意見交換会を行いました。神崎所長、内田教授にも加わっていただき、賢材研メンバーとの活発な意見・情報交換を行いました。


先端科学技術研究センター正門前にて


意見交換会の様子
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